馬だけじゃない!騎手も調教師もロマンだぜ!
今日は馬の話ではなく、調教師さんのお話です!
というニュースを見ました。
河内調教師が騎手時代の印象が強いので未だに調教師と呼ばれているのに慣れません。
河内洋騎手といえば騎乗技術に定評があり天才・武豊騎手も若手の頃その技術を学ぼうとしたそうです。
「牝馬の河内」なんて言われるくらいに牝馬や気性の激しい馬の扱いが上手だった河内騎手ですが、主戦騎手を務めた馬は多岐に渡ります。
ニホンピロウイナーやメジロラモーヌという80年代のトップホースに始まり、尾花栗毛が美しいサッカーボーイやニシノフラワー、ダイイチルビー、レガシーワールドなど数え上げればキリがないくらいです。
晩年にはアグネスフライトで念願の日本ダービー制覇を成し遂げましたが、アグネス〜はお祖母ちゃんの代のアグネスレディー、お母さんのアグネスフローラと親子3世代をGIホースに導きました。
アグネスフライトの弟・アグネスタキオンが無事に現役を続けていたら2年連続のダービー、そして三冠ジョッキーになっていたかもしれません。
個人的には河内騎手とメジロブライトのコンビがよく印象に残っていますが。
現役時代に3度もリーディングジョッキーに輝いた河内騎手も今や300勝を挙げる立派な調教師さんです。
競馬の世界では騎手を引退したら調教師になる方も少なくありません。
最近では、松永幹夫調教師や武幸四郎調教師など現役時代には人気ジョッキーだった方もいます。
騎手時代に名コンビを組んだ馬の子を今度は調教師として育てるなんて、ちょっとしたドラマを感じちゃいますね。
近い将来、武豊厩舎やC.ルメール厩舎なんてのができたらコンビを組んだ名馬の数が多過ぎてドラマもくそもなくなってしまいそうですけど(笑)
競馬の魅力は馬だけではなく、そこに関わる人達にもあります。
観戦の際は是非、ジョッキーや調教師にも注目してみてくださいね!
では、また!
ペガサスワールドカップターフ?
1/26にアメリカはフロリダ州ガルフストリームパーク競馬場にてペガサスワールドカップデーが開催され、日本からはアエロリットがペガサスワールドカップターフの方に挑戦します!
そもそもペガサスワールドカップデーって何ぞやってところなんですが、このレース実はまだダートが3回目、ターフは初めてという最近できたばっかりのレースなのです。
因みにアメリカ競馬で有名なケンタッキーダービーは144回もやってます。
1875年に初開催されたらしく同じ頃の日本は明治8年。
るろうに剣心みたいな時代の話です。
脱線しましたが、ペガサスワールドカップに話を戻します。
このレースの特徴は新しいだけでなく、優勝賞金の額がとんでもないです!!
その額なんと、
900万ドル!
日本円で約9億8000万です!
日本のGIレースの平均額はだいたい1億円くらい(これもすごいけど)なのでほぼ10倍です。
なんかアメリカっぽいというか、もはや雑というかとにかく驚きですよね?
レース自体はこれまた2分くらい(ダート1800m、ターフ1900m)なので、時給に換算すると290億円(笑)世界中のアルバイトが超絶ブラック企業に早変わりです。
冗談はさておき、このレースは登録料もえげつないです。
ドルの計算がめんどくさいので日本円で書きますが、1頭につき5500万円です。
5500万て豪邸建てられます。
ペガサスワールドWCの話を書いているこの回なんだか悲しくなってきました。
出走するだけで大変ですが、優勝できたらバラ色というまさにアメリカンドリームなレースです。是非アエロリットにはそんな夢を叶えてもらいたいですね!
日本馬の海外挑戦は基本的に無条件で応援します!
せっかくの機会なのでアメリカ競馬のお話をもう少し。
アメリカの競馬は先ほどのケンタッキーダービーの件で触れたように非常に長い歴史を持っています。
また日本や欧州と違う点としてダート(砂)のレースが中心となっています。
日本では主要なGIはほとんど芝のレースですが、アメリカはその逆です。
三冠レースであるケンタッキーダービー、プリークネスステークス、ベルモントステークス(日本みたいに春秋ではなく、5、6月の2か月間に行われる為とてもハード!)はもちろん、秋に行われるブリーダーズカップ(2日間で14レースものGIが行われる競馬の祭典)のメインを飾るBCクラシックもダートです。
アメリカにはこの伝統がある為、BCクラシックは日本馬にとって最も勝つのが難しい海外GIの一つだと言われています。
いつの日かダートの本場アメリカで躍動する日本馬をみてみたいですね。
その第一歩としてまずはペガサスワールドカップターフ。頑張れアエロリット!!
では、また!
平凡なオープン特別の皮を被った激戦区・若駒S
こんばんは!
今日は今週末の若駒ステークスのお話です。
若駒ステークスとは、GIどころか重賞ですらない3歳のオープン特別です。
こう聞くと地味でわざわざブログに書くような事でもないしネタ切れかと思われそうですが、違います。
実はこのレースはなかなかすごいのです!
じゃあ、何がすごいのか?
それは、出世馬が多い事!
ちょっと昔ならトウカイテイオーや皐月賞馬ハクタイセイ、最近では3年前のダービー馬マカヒキや皐月賞馬アンライバルドになんとディープインパクトまで!
ただのオープン特別のレースにここまで一流馬が集まるのも珍しいです。もしかすると今年の勝ち馬からも後のクラシックホースが出るかも…。
では、何故このレースに強い馬が集まるのか。
それについて考えていきましょう。
まず一つは、クラシック第一弾の皐月賞と同じ距離で行われる事。
2歳戦は2000m以上のレースが少なく距離の適性が測りにくいです。
超期待していた馬が皐月賞本番になって最後スタミナ切れでバテてたらがっかりですよね。
もし私が馬主や調教師として馬の出走レースを決めるなら本番までに同じ距離のレースをこなしておきたいと考えるはずです。
次に、本番からの逆算がしやすい時期である事。
4月の皐月賞、さらには5月のダービーを見据えると馬に疲労を溜め過ぎずレースに使っていきたいところです。
また、デビューしたての1勝馬でも重賞じゃない分出走しやすいというのも魅力です。
1月のこの時期に2000mのオープンを勝っておくと2、3月のトライアルレースはある程度余裕を持って準備できます。つまり使い勝手がいいんですね。
では、今年の出走メンバーから注目馬をみていきましょう!
馬券は買わないロマン派なので予想は当てにしないでください(笑)
予想屋風に◎つけたりしちゃうんですけどね!
◎サトノウィザード
今をときめくロードカナロア産駒。
お祖父ちゃんのアグネスタキオンも皐月賞を制した天才肌の馬だったので素質は高そう。
鞍上は昨年のリーディングジョッキー・ルメールさんっていうのもイチ押しポイント。
◯リオンリオン
デビュー4戦とも1800〜2000mを走っている馬なので距離には慣れているはず。
今ひとつ決め手に欠ける印象の成績ですが、3歳になって上積みがあれば化けるかも。
父ルーラーシップというのがそんな破茶滅茶さを期待させます(笑)
▲フェアリーポルカ
リオンリオンと同じくルーラーシップ産駒。
まだ1戦のみの経験なので未知数な部分も多いのですが、牡馬の精鋭が揃うこのレースでいい走りをするようならオークスへの道が見えてきます。デビュー戦みたいな強い競馬を期待してます。
9頭立てという少数精鋭が揃う若駒ステークスは今週土曜の10Rです。
ここで挙げた3頭の健闘を祈りつつ、ボロ負けして私の予想センスの無さが暴かれない事をさらに祈りつつ応援したいと思います。
読んでくれたみなさん、中継はないかもしれないのでニュースで結果をチェックしてみてくださいね!
では、また!
好きな馬、思い出の馬。
ブログを書き始めて今日で10回目となりました!ダラダラと長い駄文を読んで頂いたみなさんに感謝です!
10回記念の今日は私の好きな馬ベスト5を書きます。
私に興味ない人もここで挙げた馬には興味を持ってみてください!
第5位
ダイワスカーレット
強い勝ち方に惚れました。三着以下が一度もないというミスパーフェクトなところも好きです。歴代の牝馬のなかでもトップクラス!
第4位
ライスシャワー
ミホノブルボンの三冠やメジロマックイーンの天皇賞三連覇の阻止。最強ステイヤー。スランプからの復活。宝塚記念で安楽死となった悲劇。ダビスタでやたら強い(笑)
単純に好きだけじゃなく印象深い馬。
第3位
ラムタラ
生涯戦績4戦4勝。イギリスダービー、キングジョージ、凱旋門賞の欧州三冠を制した神の馬。
日本馬が初めて凱旋門賞を獲る時はこんな化け物を負かしてほしいなと思います。
3位に海外馬を入れてくるあたりがそこらの馬券師とはひと味違う馬オタ(笑)
第2位
グラスワンダー
かっこいい!強い!以上!(笑)
鞍上の的場さんが「グラスワンダーの本当の強さをみなさんに見せる事ができなかったのが残念でなりません。」と言ってますがGI4勝もしてますやん。さすがは栗毛の怪物。
第1位
ゴールドシップ
20年ちょっと競馬を観てきたけど断トツで一番変な馬(笑)
多分、やる気ある時は史上最強クラスに強いです。でも、やる気ない時はスタートからゴールまで全く走りません。
気まぐれなところ、芦毛の馬体がかっこいいところ、たまにアホみたいに強いところ大好きでした。出走する度に楽しみだったのはこの馬くらいかなぁ。
子供も気性悪そうですけど、ゴールドシップみたいな産駒が出てきてほしいなと本気で思います。
ベスト5なんて言ってみたものの全然5頭には絞りきれません。
それほどにどの馬ま個性的で魅力的って事でもあります。
みなさんも自分だけのベストホースを是非是非見つけてくださいねー!
では、また!
第3位
京成杯優勝馬ラストドラフトの血統を遡ってみる。
本日の京成杯はラストドラフトが好位置から押し切って快勝しました。
そんな本日の主役の血統を遡り次走からの注目ポイントを探してみましょう。
ラストドラフトは、
父 ノヴェリスト
母 マルセリーナ
(母父 ディープインパクト)
という良血馬です。
父であるノヴェリストはアイルランド生まれでドイツを中心に走り現地では歴史的名馬の一頭に数えられています。
中でもキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスではコースレコードを叩き出し超一流馬がひしめく欧州競馬においても確固たる地位を築きました。
日本では2年前から産駒がデビューしており今後の活躍馬の登場に期待したい種牡馬の一頭です。
因みにノヴェリストの父はモンズンというドイツの名種牡馬で他にもシロッコ(凱旋門賞にてディープインパクトと対決した名馬)などを輩出しています。
母方の血統ですが、マルセリーナは桜花賞を制した名牝であり、現在の大種牡馬・ディープインパクトの産駒の中でも初めてGIを勝利した馬でもあります。
マルセリーナの仔は現在2頭ですが、一番仔はデビューしておらず二番仔のラストドラフトが初めて競馬場を走った仔となります。
競馬は血統の良い馬が必ずしも強くなるとは限らないので、名馬から名馬が生まれるという事はその血統自体に思い入れが強くなり非常に素晴らしい事です。
母の父つまりラストドラフトのお爺さん・ディープインパクトといえば競馬を知らない人でもその名を知る日本競馬史上最強馬の一頭です。
既に産駒実績においても史上最高クラスですが、今後は母の父としても好成績を残していくようなら数年後の日本の競走馬の血統図はディープインパクトの名前だらけになってしまいますね(笑)
すっかり隅においやられてしまった主役ラストドラフトくんに話を戻します。
この馬名は父ノヴェリスト(小説家)からの連想で「小説の完成版」という意味らしいです。
ドイツと日本の名血統から生まれた小説が素晴らしいストーリーを辿りハッピーエンドを迎えるのを見守っていきましょう!
では、また!
ここに注目!冬競馬の楽しみ方!
相変わらず寒い日が続いてますね!
競馬の一番盛り上がる季節って春や秋〜年末くらいなんですよね。
クラシックや古馬のGI戦線が本格化する春までは少し寂しい季節が続きそう…。
と、思いきや実は新年が明けたこの時期から春までの競馬も非常におもしろいのです!
・ダート戦線
2月のフェブラリーステークスをメインに年明けからダートの戦いは熱戦続きです。
1月の平安ステークスや根岸ステークスにはフェブラリーステークスの前哨戦として一流馬が参戦してきますし、地方競馬ではJpn Iレースの川崎記念も行われます。
3月のドバイワールドカップ出走をにらむ馬にとっても大事な時期です。
是非、冬競馬はダートにご注目ください!
・古馬の復活組、成り上がり組の戦い
秋競馬で今ひとつ調子の上がらなかった馬、故障から復帰の馬、そして急成長で大化けする馬。そんな古馬の春に向けての戦いが繰り広げられるのが冬競馬です。
本日も日経新春杯がありグローリーヴェイズが見事勝利しました。
昨年は重賞でもまずまずの走りを見せていた彼ですが、年明けから連勝街道を突き進むことだってあり得ます。
今月のアメリカJCCや2月京都記念にも春に向けて名乗りを上げる馬に注目です。
もちろん長距離だけじゃなく、短距離路線も高松宮記念に向けたスピードスター達の戦いが始まっていく時期です。こちらも見逃せません。
・クラシックを見据えた3歳路線
春のクラシックへむけて3歳馬の注目レースが目白押しの時期が冬競馬です。
先週のシンザン記念に始まり明日は京成杯。2月にはきさらぎ賞や共同通信杯、牝馬路線でもクイーンカップと例年好メンバーが揃うハイレベルなレースが続きます。
また、重賞だけでなく年明けデビュー組から活躍馬が出る事も多々あるのでメインレース以外の新馬、未勝利、条件戦にも後のスターホースが走っていたりします。
未来のスターをこの時期から青田買いしておきましょう。
みなさん、冬競馬の魅力をお分かりいただけたでしょうか?
馬齢、レース条件に関係なくそれぞれの路線で春GIに向けてしのぎを削る熱い時期です。
でも、競馬場は猛烈に寒いので防寒対策は万全で。
では、また!
最強の戦法?逃げ馬の魅力!
こんばんは!
サラブレッドがレースを走る時、大きく4つの戦法に分かれます。
「逃げ」→先頭でレースを引っ張り粘り込む。
「先行」→前目の好位置をキープしつつ勝負どころで抜け出す王道パターン。
「差し」→道中は中団で待機し最終コーナーあたりからスパートをかける。
「追い込み」→馬群に包まれない後方から追走し最後の直線の末脚で勝負。
それぞれの戦法で強い馬はいて、素晴らしいレースを見せてくれるのですが、本日は「逃げ」にフォーカスして語りたいと思います。
ゲームから競馬に目覚めた私にとって「逃げ」こそが最強の戦法です。
何故ならスピードもスタミナもずば抜けた馬ならば中団で待機したり勝負どころを見極めて抜け出すような事をしなくてもハナから先頭を走りそのままゴールまでちぎればいいのです。
めちゃくちゃ乱暴な理論ですが、そんな馬がいたらまさに最強です。ダビスタでも昔は基本的に最強馬は逃げ馬でした(笑)
そんな最強の片鱗を感じた逃げ馬達をご紹介。ちょっと古い馬が多いんですけど、YouTubeでもすぐ見つけられる有名なレースばっかりです。
・サイレンススズカ
1998年の金鯱賞はGIホースや重賞馬が揃った豪華メンバーでした。
連勝中だったサイレンススズカはスタートからぐんぐん馬群を引き離し、どこまで行くのかと思っていたらあっという間に最終コーナー。
直線に入っても他の馬ははるか後方。
その後何も起きる事もなくサイレンススズカは悠然とゴールを駆け抜けました。
正直、引くくらい強かったです。
同年秋の天皇賞のレース中の事故で命を落としてしまいますが、もしあの最終コーナーで故障が起きなければ彼のベストレースは天皇賞になっていたかもしれません。
・ミホノブルボン
91年にデビューしたミホノブルボンは、今でこそメジャーな「坂路調教」の申し子と呼ばれ鍛えに鍛えられた名馬でした。
デビュー戦は後方からの競馬でしたが、能力の違いで自然と先頭に立つ姿は冒頭の最強馬理論を体現するようような走りでした。
無敗の三冠をかけて挑んだ菊花賞では距離適性の壁と名ステイヤー・ライスシャワーの前に涙を飲み、これが最後のレースとなってしまいました。
故障のせいで引退を余儀なくされましたが無事ならまだまだ活躍していたであろう馬でした。
・カブラヤオー
私の生まれる前に走った名馬ですが、今観てもダービーの勝ちっぷりはすごいの一言。
スタート直後に先頭に立ったカブラヤオーは空前のハイペースでいつもの逃げを打ちます。
1000m58.9秒というのは短距離のレースなら目にしますが、2400mのダービーでは到底考えられないペースでした。
ハナを奪おうとする先行馬を競り潰し、差してくる追込馬をねじ伏せたレースは伝説となっています。
直線でふらつく場面もあり苦しい局面もありましたが自慢の勝負根性と強い心臓が彼を栄光のダービー馬へと導きました。
前述のサイレンススズカやミホノブルボンは素晴らしいスピードで他馬をリードしましたが、カブラヤオーは絶対に抜かせない勝負強さも持ち合わせていました。
2019年の競馬界に強い逃げ馬が現れるかはわかりませんが、素晴らしいスピードと他馬を叩き潰すような勝負根性を持った魅力的な逃げ馬の登場を期待します。
では、また!