cuoreのマルコブログ

無課金競馬への愛を主にゆるっとぬるっと趣味を綴るのほほんブログ。

父内国産馬とは!

雪すごかったですね!
筆者は滋賀県在住なんですが、珍しいくらいのすごい降りでした。それほど積もりはしてないんですけどね。
雪にドキドキしていた子供の頃のピュアさはもはや微塵も残っていない中年な自分が悲しいです(笑)


さて、本日は土曜日という事でJRA開催日!
中京競馬場でG3の愛知杯が行われました。
結果はステイゴールド産駒のワンブレスアウェイが8番人気の低評価を覆し見事勝利しました。

今となっては無くなってしまいましたが、このワンブレスアウェイは父内国産馬と呼ばれる分類の馬でした。
父内国産馬とは名前の通り、父親が日本産馬である馬を指す時に使われていましたが、2007年に廃止されてしまいました。

愛知杯は今でこそ牝馬限定レースとして定着していますが、以前は父内国産馬限定のレースとして開催されていました。
外国から輸入される種牡馬の勢いに日本の生産界が負けず盛り上がるように父内国産馬は優遇される制度もありました。

昔気質のホースマンや長年競馬を見てきたファン達にとっては外国からの一流血統にあやかるよりシンザントウショウボーイシンボリルドルフハイセイコーなど日本の名馬に誇りを持ち彼らの血から名馬が現れる事を望んでいたのでしょう。

しかし欧州やアメリカの血を持つ馬の仔はやはり強く日本でもその血統を広げていきました。
90年代に現れた大種牡馬サンデーサイレンスにより日本競馬の種牡馬のあらゆる記録が塗り替えられ、巷にはサンデーサイレンスの血を持つ馬が溢れかえるようになりました。

サンデーサイレンスの子供達もまた良き種牡馬となり素晴らしい馬を多数輩出しました。

その結果サンデーサイレンスの仔(国内で生まれた日本産馬)から生まれた馬は父内国産馬という扱いになり、その驚異的な活躍により父内国産馬という枠組み自体が廃止されるまでに至りました。

アメリカの血を持つサンデーサイレンスが日本馬の血統の中心となった事は先述のシンザンシンボリルドルフの血を発展させる事から一見外れるように見えますが、彼らの父もまた欧州からの輸入馬でした。

そう考えると現在のサンデーサイレンスの発展は、外国の良さを取り入れ自国の長所へと変化させていくというとても日本的な成長といえます。

現在はサンデーサイレンス産駒の代表格ディープインパクトが日本種牡馬界の頂点に君臨していますが、これから先また新たな流れをくむ血統の馬が大活躍し、日本競馬をさらに発展させていく事を期待したいです。


では、また!